清めるとは。
きよめる
【清める】
《下一他》けがれをはらって清らかにする。
「身を―」
※Oxford Languagesの定義
部屋の掃除などは、ホコリが無くなったとか、汚れが落ちたとか、目に見えて汚れを取り除く事は目視出来ます。
では空間の空気や、邪気、気の流れなどの目に見えない存在の汚れは本当に塩によって清めることはできるのでしょうか。
実は、お清めに「塩」を使用するのには意味があります。
なぜなら、塩には優れた浄化力や殺菌効果があることを古代の人々は経験的に知っていました。
この記事では下記をご紹介します。
- お清めの歴史
- 清めるために塩を活用する理由
- お清めに効果的:塩で身体を清める方法
お清めに「塩」は欠かせない。塩を活用して邪気を払い、心身ともに清め運気をあげましょう。
◎お清めの歴史
古代の日本は、一般的な庶民はお墓を持つことができず、遺体は野辺に葬ることが通常でした。しかし腐敗という目視できるケガレ(気枯れ)、時に伝染病などの災いをもたらす存在でした。この直接的な「死」の災いから古代の人は塩を使用するようになり、現在の塩で清めるという形式的な習慣になったとされております。
神道と塩も深い関係があります。
古事記などの神話にお祓いの起源として、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)妻である伊弉冉尊(いざなみのみこと)が黄泉の国から戻った後、日向の阿波岐原で自分の体についた死の国のケガレを祓うため、海水につかって禊ぎを行ったと記されております。
この禊ぎに、海水が使われたとが神道における「塩で清める」という行為なのだといわれています。
古代より、塩にはケガレを祓い清める力とともに、あらゆるものを再生させる力が宿っていると考えられていました。
また「ケガレ」=「気枯れ」すなわち生命力が吸い取られた状態を「死」とし、悲しみや喪失感に襲われた状態も同様な状態と考え、元の元気な状態に戻るために命の源の海水から作られた塩を使用するのです。
海水を浴びて身を清めたり、海水を沸した「塩湯えんとう」が、病気治療や無病息災のために用いられるといった風習に繋がっていきました。これも塩が持っている優れた浄化力や殺菌力を昔の人は知っていました。
◎清めるために塩を活用する理由
いわゆる「清め塩」から塩が持つ再生のパワーを受けることによって、私たちはひとつの区切りを付け、少しずつですが平穏な日常へと戻っていくのです。
なぜ塩に強いパワーがあるか?
海水には命を育む霊力が満ちています。これを濃縮したものが「塩」なのですから、いかに強いパワーがあるか推して知るべしでしょう。
塩を使って、ネガティブなエネルーギーを取り除き「0」の状態にして、ポジティブなエネルギーを吸収する空間を広げるためです。
◎お清めに効果的:塩で身体を清める方法
人工の塩ではなく、海水から抽出し自然のパワーが凝縮している塩がオススメです。
エネルギーの侵入口と言われる場所があります。
▶︎首の後ろ
骨と骨の間とも言われますが、ツボの位置では「風池(ふうち)」です。場所は首の後にある髪の生際あたりに位置してます。邪気が溜まる箇所です。非常に敏感な場所でガードが弱くなる箇所でもあります。
よく、風邪などのゾクゾクする悪寒は、ここから邪気(風邪:ふうじゃ)が入ったと考えられています。
侵入するエネルギーは、全て良いプラスのエネルギーとはかぎりません。いろんな要素からマイナスの負のエネルギーもここから侵入してきます。
▶︎足の裏
足湯をすると、なんだか気分がスッキリする感覚はありませんか?
足裏は全身の経路が集約していて、第二の心臓とも呼ばれます。足の裏を温めることにより下半身の結構がよくなり、身体を芯から温めます。
また、足は全身の邪気や負のエネルギーが集まる位置で、同時に邪気は足の裏から抜けていくと言われています。
◎オススメの順序
太文字の箇所)ここを念入りにして負のエネルギーをブロックすることをオススメします。
塩まみれの状態で30秒~1分放置し、最後にお湯で体を流します。
- 頭、首の後ろ(風池)
- 首
- 耳の後ろ
- 手首
- 足首の周囲
- 両肩
- 肩甲骨
- 腕全体
- 胸腺
- 臍のまわり(右周りで円を描きながら)
- 足の付け根
- 性器、お尻
- 膝の裏側
- 足裏(土踏まず)

◎まとめ
塩でお清めすることは、古代から伝承されてきたことは必ず意味があると思います。そして名だたる経営者や成功者が実践しているのも事実です。
エネルギーは目に見えづらい、だからこそ毎日の塩ケアで負のエネルギーを払い、プラスのエネルギーを吸収しやすい体質にしましょう。